みんなで創る

さて、頑張りますよの6時間リハ。今日はイズミさんにもお出まし願って
京都のメンバーはどれくらい来てくれるかしら。
初めの2時間をONさんとの練習に充てさせてもらい14時からはほぼ全員集合。
主に交通整理を中心に行う。こういう時でしかできないからね〜。
いろいろと変更した箇所などを確認して、さて一回目の通し。今日は2回やりたい。
ニゾンに関しては私が観るけれど、私も踊るときは客観的に意見をもらうため
イズミさんの出番となる。グラフィックデザイナー兼アドバイザーだからね。
つい先日、ONさんと創ったシーンはまだ練れていないせいでたどたどしいこと
この上ない。しかし、これで一応通しての風景が見えるはず。さて、どうだろう?
ふむふむ、そうですか〜、ん〜、なるほど。では少し手当しますか。
と、そこへユニちゃんが「こうしたらいいんちゃいますか〜」と意見を出す。
一瞬、凍る雰囲気。何故か。たぶん今までのダンス界(?)ではありえない事だから。
つまり演出、振付である「先生」に意見をするということ自体、トップダウン式の
スタジオでやってきた人たちには考えられない事だからだ。
実はこれまでにも何度かはこういう空気の凍る時があって、でもきっとKYでない
ユニちゃんはそれを感じていたと思うし、指導者である私自身が迷っている部分が
あって、そのことにはあえて触れてこなかったのだ。
実は、それについてはこの時点では既に私の中では意見が固まっていた。
ただ、それが一般的には通用することではないということも追々ユニちゃんには
伝えなくちゃな〜と思っていたところだった。
だからその場では軽く受け流して2回目の通しへとつなげた。
ひとまず改善したところはその方がいいだろうということでイズミさんからはOKが
でたので良しとする。とりあえずはまだまだ練り込んでいかねばならない。
まだまだ、これから。ここから。まだまだ。
そして練習後、大体はいつもの、そして最近ではそのメンバーに加わったYっちゃん
も連れだって居酒屋へと流れる。
今日ははじめっから作品についてのあれやこれやの意見が交わされる。嬉しいねぇ。
そしてその中でユニちゃんが声を発す。「で、どうなんすか、ああいう時」
ああいう時と言うのは、さっきの空気を凍らせる発言(笑)の場面という事ね。
で、「ホンマはありえへんけどレイワークスではいいんちゃう?」と。
「そうなんすか?でもそんなん言ってええもんかどうか、と思いながら言うけど」
言うんやん(笑)いや、大御所様には許されないでしょうけどね。
それに創作することにものすごくプライドと自信がある人にはタブーでしょうし。
よしんば他所でそんなこと言ったりしたら即刻出ていけ!と怒鳴られるか破門される
…くらいのことではあるかもしれない。だから他所ではダメよ。
でもいいんです。レイワークスでは。みんなで創るんです。敷居は低いんです。
元より、自分のセンスに絶対的な自信があれば俺様化しているかもしれないけど
そんな自信なんかどこ見渡してもないですし。
私より優れている感性、優れているセンス、優れている何かをお持ちの方は沢山いる。
それがダンス歴やテクニックやに比例するとかしないとかは私にはどうでもいい。
そりゃ世界を見渡したら絶対的にコレができる人でないと人間扱いされないくらいの
ことはたんまりあるけど、私達、カンパニーではなくほぼサークルですから。
全員参加、全員で食糧調達、全員で舟を漕ぐ。そんな集団でいたいと思う。
だからみんな言いたいこと言ってくださいませね〜。
それを調整するのがワタクシの役目ですゆえ。長は上でなく一番下であるべき。
ザ民主主義だもん。
なのにイズミやユニちゃんは私を女王気質、と言う。失礼しちゃうわ。