奇跡の出会い

水曜のレッスン帰り、生協でお買いものしていたら、ふと目に留まった人。
んん?なんだか知ってる人のような〜。。。
確信が持てなかったのでそれとなく横切る際にガン見しつつ、一旦やり過ごす。
その間、知り合いの顔をダーッと一挙に思い出す作業が頭の中でなされ、
思い出したのは中学校の時の体操部の顧問!えぇ?マジで?
そうしてさっきの方を見ると、確かにそう。特徴のある頬骨、ガタイのよさ、
なにより背筋がピンとしながらも足はターンアウトしているあの歩き方!
きっとそうに違いない。N先生だ。
え〜と苗字は覚えてるが名前が…??ここで会ったのも何かの縁。
この機会を逃したら二度と会えない可能性もある。
担任の学年が違ったので卒業後、どうされているかも知らなかったのだし。
ええぃ、ままよと声をかけてみた。
「あにょ〜、失礼ですがN村Y子先生ですか?」
「Y子ではないですが、Nです」うわ!やっぱり!
「先生!覚えてらっしゃらないかもですが〜体操部だったTです〜」
「あれ?K中の?いや〜(普通に会うでは)全然わからへんわ〜」
そこからひとしきり立ち話。乾物コーナーの前で(笑)ほぼ40年ぶり近い。
全然お変わりないので、思えば当時、新卒くらいで赴任してこられたのも知れない。
懐かしいような、でも担任でも副担任でもなかったので顧問してもらっている以外に
実はあまり接触がなかったんだよね。
それでも(けっこう強かった私は)先生に特別強化練習とかに連れて行ってもらい
それまで周りにそういうことができる先輩がいらっしゃらないため、その練習先で
初めてバック転とバック宙ができるようになった強烈な思い出。
そして、いつも跳馬の補助をしてもらっていた思い出。
今思えば田舎の公立中学校だから粗末な設備しかなく、跳馬といってもいわゆる
跳び箱なので、助走が上手くいかずに突っ込むと大けがをする。そんな設備で
いつも先生が跳び箱の前に立ちはだかり、身を持って掬い上げてくださっていた。
あれから40年近く経ち、いま、しかもこんなところで会えた得難い機会。
聞けば滋賀でも北の方にお住まいなので、こんな南で会えたのも奇跡。
20分でも時間が違えば、もしくは私が直帰していたら出会わなかったんだもの。
「あなたのこと風の噂でダンスしてるっていうのは聞いてたけど、今でも?」
「はい、今でもやってます。今日も教えの帰りなんですよ〜」
「あの時のことが役に立っててよかったね(笑)」と。確かにそうかもしれない。
っていうか、どこから吹いてる風なのか、そっちの方が知りたかったわ〜。
公演にもご招待させていただく約束をして別れた。