解禁

前日夜遅くにLINEが入る。古巣の後輩ちゃんから。
「明日からリハーサルジョインさせていただきます。よろしくお願いします!」
いつだったろう。たぶん2年くらい前だろうか。
とあるダンス発表会の会場で20年ぶりくらいに彼女と再会した。
近いうちに食事でも…と盛り上がり、半年後くらい?あるいは1年くらいしてから
食事に行くことになった。
彼女とは同期以外の仲間(後輩)としてはかなり長く、深く寝食を共にしてきた仲。
(帰る家は当然別々だったがそこではスタジオにいる時間が長かったので)
そして、私が精神的に病んでいた頃をひっそりと見ていたと思う。
やがて私は辞め、彼女は残った。彼女もしばらくは頑張っていたが、ほどなく辞め
その後NYへ渡ったとは聞いていた。それから13年後、帰ってきて半年か1年経った頃
その発表会の会場で出会ったというわけだ。
元々、確か美術系の学校か何かに行っていて、その後、古巣の養成コースを経て
ダンサーになったので、元々からアート系な要素が強い子だった。
いろんな感じの人間が入り乱れるスタジオにおいても割にユニークな存在。
そして私はそんな彼女が好きだった。非常にリベラルでピースフルな感覚を備え
その割に信義に篤いというか、人間として大事なことをちゃんと持っている。
人間としてダメダメだった時期の私をさえ先輩としてちゃんと扱ってくれ(笑)
(これは違うんじゃないか)と思うことには腹で収めながらも憤怒の炎がメラメラと
燃えているような気配がわかる正直さがあって、信頼できるなぁと思ったっけ。
そんな彼女と何度か会って話しているうちに、近く踊りを再開させたいと思っていると
聞き、またその方向性に面白さを感じていたので「また一緒にやれたらいいね」と
割に遠くない将来にと思っていたのだが、その後本格的に秋の公演を計画した折
一応、声をかけてみようかと思い「出てみない?」と聞くと「はい!」との返事。
ということで、今回ご一緒することになったのです。
元より私自身はソロ活動が基本で、レイワークスというユニットにおいても
固定のダンサーはおらず、ダンスカンパニーを作る気など毛頭ない。
今回の彼女もこの先の活動の第一弾として足がかりになればと場を提供するだけの
気持ちなのだ。とはいえ、話の流れで私の作品にも出てもらう事になったので
それはそれで負担になっているかもしれないけれど(笑)
そして、その彼女と一緒に作品を提供してくれる方も出演することになり
単調になりがちな公演に花を添えてくれることになるだろう。
乞ご期待!である。
私の後輩ちゃんはアキフルカワ。相方は「じゃばらん」と言うそうです。女性です。
二人のユニット名は「Le lys.」(ル・リス)フランス語でゆりの花のことだそうよ。
またここもフランス語だ〜。今回はフランスづいてるな〜。なんの引きか?