ホール入り2日目

火曜日は休館なので一日挟んで今日からいよいよ土曜日まで毎日詰める。
とはいえ今回は公募によって集まってきた受講者が主役の研修事業
演出は舞台進行コースを担当しているということで、今日はそれの講義があったはず。
数名は補佐として同席することになっていたが、関係ない出演者は18時入り。
よく考えたら祝日なのだわ。滋賀のレッスンがなかったのでなんだか火曜日な気分。
この日も中ホールにてダンスの稽古。大ホールへは位置確認の為に入ったのみ。
う〜ん、この辺りが前回までとまったく違うところ。
前回までは本当に贅沢だった。大ホールでストレッチもし、使い放題だったもの。
もちろん中ホール使い放題ってことだけでもどえらく贅沢なのには変わりがない。
しかしコレ、前回までの積み重ねがあるからこそ余裕ぶっこいてられるんで、
この演目をするのが今回が初めてだったら絶対に無理だったろうと思う。
時間の読み、舞台の立ち位置、ふるまい、見え方など前回までの経験があってこそ。
全体練習が前日だとて動揺せずにいられるのはそのお蔭に違いないと思う。
久しぶりに大ホールに立たせてもらって、やはりそのデカさに圧倒される思い。
後ろの幕が下りていたので客席の方を向くと大きいけれど、舞台上の体感としては
そんなに…ではあるのだが、いったん後ろの幕が開いて、もう一個分の舞台が出現
すると、その大きさに圧倒され飲み込まれてしまいそう。深い。デカい。
今回はスライディングの機構は使わないそうで、ちょっと残念かも。
この奥行きは体感してほしい。その機構の素晴らしさを見て欲しいなぁ。
その代りと言ったらナンだが、今回は大奈落へのセリ下がりがある。
大奈落にいるのは「踊り屋ボレロ」と「メロディ亭ショパン
大奈落まで実に1分20秒!10.2メートルもの落差。その迫力!
しかし、ここでも練習はまだなし。
一応こんな風に作ってますと言われた、その大奈落の舞台を見せていただいた。
通常、大奈落に舞台は存在しない。
今回のためにわざわざ作ってくださり、リノまで敷いてくださっているのだ。
ありがたい事ですねぇ、本当に。
この日の練習は月曜日にかなり頑張った甲斐があって早めに終われる状態だった。
楽屋では演出から今回の研修生たちの話を少し聞いたりした。
研修生と言えども地方ですでに舞台の仕事をされている方もいれば高校生もいるという
実に多彩な顔ぶれ、らしい。
コースは「機構」「照明」「音響」「進行」の4つに分かれていて9時から6時まで。
研修らしいプログラムが組まれているようで、受講者は毎日日誌も提出するそうだ。
そしてびっくりしたのはその破格の受講料!
なんとこれだけの魅力的な研修内容でたったの6千円ですってよ!奥様。
びわ湖ホール挙げての太っ腹企画なのだ。素晴らしく有意義な企画だと思う。
たぶん、ホール側も協賛社側も、そして関わっている私達でさえ手探りな状態だが
この第一歩は大きい。全国でもそうは無い企画だと思うし、県をまたいで技術者同士
が連携すると言うようなことも不可能ではなくなる、ような気がする。
O谷さん、すごいですよ、この立案は。そんなところに縁あって関われる幸せ。
明日もよろしくお願いします。