添削

ムスメが生徒会副会長に立候補した。
仲の良い子に一緒に生徒会活動しようと誘われたらしい。なんで、それで副会長?
「いや、どうせやるならと思って」あ、そーですか。
来週、演説をするとかで原稿書きに追われている模様。
時間制限などもあるようで、かといって早口になってもいけないし、
でも公約や自己紹介も盛り込まなければいけないそうだ。
いちいち聞いてくるので説明しながら本人のやりたいこと、聞いているこちらが
わかりやすいように添削し赤を入れていく作業。
1から順に普通にしゃべるように言うのでは聞いている方が飽きる。
だからビジネススピーチにならい、重点を完結に冒頭に述べよ、と申し渡す。
本人、どこまで本気で生徒会に取り組むつもりなのかは怪しいところだ。
母として察するにおおかた友達に「受験に有利やで」とか吹き込まれたのだろう。
ま、動機は不純であってもやろうとすることはいいことだし、もしも当選でもしよう
ものならやらなきゃいけない状況には必ず追い込まれるのでよしとしよ。
しかし動機が不純なだけに率先して自分のやりたいことがはっきりしない。
だから、副会長になってなにしたいのよ?「ん〜?会長を助ける」
ほぅ、どうやって助けるん?何を助けるん?「ん〜?ん〜…困ってはったら」
いやだから〜口で応援だけしてもしょうがないでしょうが。
結局、自分が副会長になってやりたいことがはっきりしてないと通るもんも通らんがな。
ついつい詰問口調になってしまう自分をおさえながらもイライラする。
するが、あまり否定的に物言いするとせっかくのやる気を潰してしまうし。
どうどう、と自分をなだめつつ、娘の意を最大に汲み取ってやる添削作業。
つ、つ、疲れた。本当は盛り上がるような演説がいいなとは思うのだが
それは反対に応援演説の人の役目だろうしね。
ところでアンタの応援演説は誰がやってくれるん?
「SとN」…。へ、へぇ。「みんながそれ、終わったなて言う」うん、確かにな。
ま、でも少年よ大志を抱け、や。たとえ動機が不純でも。がんばりよし。