足固め

ご先祖様はどちら様 (新潮文庫)

ご先祖様はどちら様 (新潮文庫)

私の姓はいまは「山田」だ。元々は「田辺」が父親姓で母親姓は「生瀬」である。
いずれにしても曾祖父母あたりの代までしか血筋はたどれない。
基本的に墓そのものが古くて江戸時代の終わりくらいからのものなのだし
よほど土地に根付いた家柄でもない限り家系図なども皆無。
父母にはそれぞれ父母がいるわけであり、そんなことをさかのぼって考えたら
頭の中はぐだぐだになり最終的には「そんなことどーでもええやん」になってしまう
だろうというのが目に見えている。
この本の著者も結局はそうなったのだけれど(笑)実に面白い。
ちょうど私が小学校4年生くらいの時にTVで「ルーツ」というのが流行ったが
こちらは行き着く先として天照大御神や皇室あたりの記紀に吸収されてしまう。
日本人だからね。
大量の文献を元に書かれていると思うが、堅苦しくないし上から目線でもない。
わたしはどこから来てどこへ行くのだろう、と若干中二病くさい感慨を持ってしまう
けれども、人間誰しもルーツを知りたいのは共通するのかもしれない。
知ったところで何やねん?って話だが、知ることでなんだか足元が固まるような気が
するんじゃないかと思う。