ミームコーポレル

探検ツアーでご一緒していたマイムユニット「パーカーズ」の木原アルミさんから
連絡が来てうちの家からほど近い場所で何やら催しをするらしいので行ってきた。
この日、観せていただいたのは「ミームコーポレルドラマティック」と題された
言うなれば役者としての身体の使い方、見せ方基礎訓練を基にしたパフォーマンス
といったところか。
このミーム…(以下略)は創始者がフランス人のエティエンヌ・ドゥクルーという
まさしくフランス人ぽい名前の方らしい。
様々な動作がどのような順番で行われていて、例えばそれを模写する場合、どうすれば
そう見えるかということを体系化した人だ。
見せてもらっていると、それは「型」であり、日本で言えば歌舞伎や能に通じるもの。
しかし、日本のそれよりももっと細分化されていてリクツっぽい(笑)
さすがに「初めに言葉ありき」のお国柄だと。
すごく面白いと思った。習いたい、とも。
しかしこれはあくまでも基礎。それ以上でもそれ以下でもない。
マイムにせよ、芝居にせよ、踊りにせよ「それ以上」のものを作り出すのは感性で
あろうし、人間の幅であろうし、身体的能力かもしれない。
そのようなことを終演後にアルミさんと話していたら「ドゥクルー自身、これを
未来永劫残そうとか、そういう意識はなかったらしい」と言う。なるほど。
習得した後は、やはりそれぞれの人間がつなげてゆくべきものなのだな。
でも単純に面白かったので月一回の講座に行ってみようかと思っているところです。