拡がれ!

もうねぇ。胸が詰まって詰まって、仕方がなかった。
読んでて苦しかった。でも、きっと現実はこんなんじゃないんだろう。
いつもペットショップでは子犬や子猫の可愛さに目を細めながらも、すこ〜し大きく
なったその子たちは「セール」をされたりしていて。
売れるならいいけど、売れなかったらどうなるんだろうと、考えるだに恐ろしいと
思っていた、その現実がきっとこの本に書かれていることなんだろう、と。
けれども、限りなく殺処分を「ゼロ」に近づける努力をし始める自治体がもっともっと
多くなればいい。そんな願いが込められた一冊。