困るんです

昨夜、きなこの様子が少しおかしい、と感じた。
食欲はあるが、いつものようにがっつかないな〜となんとなく「?」と思い、
それとなく様子を見ているといつもより元気が少ない気がする。
まず、くれくれ攻撃がない。きゅうりやキャベツを切っていると絶対に足元から
じーっと熱視線を送ってくるのが…今日は来ない。おかしい。
ボール遊びをしようと誘ってくるのでボールを投げたら取りに行く途中で座り込む。
んんん?これは只事ではない!吐いたりしていないけれど全体的にいつも通りでない。
様子を見るか、とも思ったが、様子を見ていて夜中になんかあったら対処できないし
と時計を見ると午後7時50分。急いでかかりつけの獣医さんに電話を入れる。
医院は8時までなのだ。電話さえ入れておけば待ってもらえるかもしれない。
「こんなかんじで元気がなくて心配なんですが、今から診てもらえますか?」
「はい、今すぐ来られますか?」「はい!すぐ行きます!」
当のきなこは夜のお散歩だと思っている様子。しっぽ、ぴ〜ん!…ちゃうって。
歩いて7分ほどの医院へ出向くと今から2番目なのでお待ちくださいと。
ここへ来るとすごく聞き分けのいい犬になるのがおかしい。
ほどなくして診察。聞かれるままに状態をこたえるに、特別な原因もなく
吐いたりもぜず、なによりそこまでぐったりしていないということで、先生曰く
「理由なく、なんとなくいつもと様子が違うっていうのが一番困るんですよね…」
もちろん、だから診るのが嫌だとかではない。
とりあえずそれですべてわかるわけではないけれど、と血液検査をすることになった。
ドナドナされて、奥へ連れて行かれるきなこ。そんな悲しい顔をするな!(笑)
採血されて戻ってきたきなちゃん。すっかり病気っぽい体を装っている。どやさ。
体温も体重もいつも通り、目の輝きもあり、歯茎を抑えてもすぐに赤みが戻る。
そこまで悪い感じではないけれど、と先生が検査結果を指し示しながら説明してくれる。
「ヘモグロビンが多いです。そしてこの数値が低い、ということで軽い脱水でしょう」
そっか〜、それならまぁよかったかも。犬用のポカリとかあるのかしら。
「いや、そこまでしなくても大丈夫です。餌もウエットならそれでいいですし」
ということで点滴も投薬もなく無罪放免。
帰宅してから人間用のミルクを水で薄めてやってみたらがぶ飲み!
そっか、この方法があるな。順調におしっこもしてすっかり元気になりました。
月曜日にどんな様子か電話を入れてくださいね、と先生。
ちょっとおかしいな、と思ったら「このくらいでもいいですから」連れてきてね、と。
ううむ、大げさだったの?私。