あたためる

「キャトル・セゾン」の行先を茫洋としつつも考える。
あまり大きいテーマではない。確固たる信念に基づくものでもない。やりたいだけ。
意味は後付けでもいーじゃねーか、と自分になんだか言い訳めいたものをしつつ。
人間て、どんな人でも当然ながら多角的だと思うのだ。そして自分も。
これは自分にとっての単なる一角だけれども「今、求めているもの」であると思う。
…わかんないけど(笑)なんとなくそんな気がする。
ベタだが感性の赴くままに創っていきたいなぁと現時点では考えている。
もしかしたら…いや、たぶんこの先やはり産みの苦しみはあると思うのだけれど。
とりあえずはキャトルというのであるから、とりあえず4つは音楽を探さなくちゃ。
現在進行中のものは「プランタン(春)」なので順当に行けば次は「エテ(夏)」だ。
ということで、まだまだ創っている最中ではあるけれど曲探しの旅へ出かけている。
出来れば色合いとして同じ作曲者がいいなぁ。あるいは似た作風を持つ人?
それとも全く違うテーマから連想されるものにしようか。
作品創りでこういう瞬間がたまらなく楽しい。後で地獄が控えていようとも。
今使っている曲はサカモト教授のものだ。原曲はずいぶん昔。
バブル直前のピコピコテクノ時代にあったらしい。
今の編曲をとても気に入っているのだが、いくつものバージョンがあって、そうなると
それらを全部網羅して聴き比べてみない事には気のすまない、やっかいな性質。
原曲をお取り寄せしてみました〜。中古だけど。
おぉ、このアルバムったら吉田美奈子サンも参加しているじゃありませんか。
なるほどなぁ、時代だなぁと甘酸っぱく懐かしく。ちょうど高校卒業した頃。
吉田美奈子さんにもどっぷりだった時だ。そろそろCDが出始めた頃かしら。
アルバム『未来派野郎』には青春の背景が詰まっている感じがする。
しかし、ここから30年。
よりシンプルになってきてはいるが教授は自分の音楽を飽きずやっている。
三つ子の魂百まで、というのか、根底にあるものはそうそう変わらないのだろう。
こういうあたため方、いいな。
しかし、このアルバムといいAONといい。ピコピコ全盛期だったんだなぁ。