おやびんことHさんとNさん。この企画が始まって様々な音楽を集め始めていた頃、
出演者みんなにそれぞれの好きな曲や思い出の曲などを持ってきてもらったり
聞き取り調査をしたりしていた。
Hさんは以前から中島みゆき「時代」を聴くと号泣するくらい思い入れがあると
言っていたのは周知するところだ。
Nさんが持ってきたのは中島みゆきのCD。それを知ったHさん「貸して〜」
みゆきファンと言うのは一種独特の感性のつながりがあるらしい、気がする。
なに?っていわれても説明はできないけども。
そんな二人に踊ってもらおうと思ったのが「糸」だった。
「時代」だとHさんが号泣して踊れなくなったら大変だからね(笑)
調べたらこの曲が出たのは1993年だったのだが、震災以降というもの、みゆきソングが
何かというと流れていたりして、特にこの「糸」はよく耳にしていたこともあって。
ただ、はっちゃけた第三部のトリにこれはどうだろう?と思ったりもしたけれど
発表会の裏テーマでもあった「SONGS FOR YOU」の最後としてはふさわしい。
上手い具合にカバーもあったので。ミスチルの桜井君が歌っているんだわ、コレ。
そんな風に始まった「糸」だったけれど、苦しんだのは私。
ここにも何度か書いた気がする。歌詞がダイレクトすぎて創りにくいのだ。
ゆったりしたリズムにがちゃがちゃ動くのもアカンし、歌詞聞いたら固まるし(笑)
ふぅ〜…でもなんとかかんとか仕上がった。
こちらも出会いそうでなかった二人が出会うという体にしてみた。
色んな人の中から出会うべくして出会う二人、というような。いろんな人?
色んな人が必要やん!ということで手近にいるメンバーに協力を願う。
縦横に歩くことを規則正しく、または不規則に、でも直角に移動する。
これがね〜なかなかに大変だったの。算数苦手〜。みんなにお世話かけました。
それに当然、スタジオと舞台では幅が違うので歩く距離が違う。これもまた。
けれど最終的には『+D』のみなさんも「ここは人が沢山いたほうがいいでしょ?」と
自らが出演を買って出てくれ、なんだか「一緒にやってる感」が倍増。
嬉しい。いい人ばっかり!
Hさんの孫のYちゃんにHさんが「よかったとこ」を聴いてみたところ
ここの最後のシーンが印象的だったそうである。渋い趣味や。
私も出ていてどう見えていたかはわからないけれど、きっと「出会うべき二人が
出会った」とう風なかけがえのなさみたいなものは伝わったかな〜?どうだろ?