幸不幸のバランス

年の初めに小・中学校のときの小さな集まりがあって、今年は50歳になる記念の年だし
夏あたりに大きい同窓会をぶち上げようゼ、という話になった。
そこから(女子は特に)LINEでつながって、何度か女子会と称して集ったり
先の発表会でも予定の合う人は来てくれたりと、嬉しい交流が続いている。
そんな中、名古屋で焼肉店の店長をしている同級生のところへ遊びに行こうという話が
出て、初めはみんな行こう、行きたいというのだが、結局ふたを開けたら私ともう一人
だけが「ホンマに行くで〜!」となり、実行に移した日。有言実行だもんね。
ぷらっとこだま』という新幹線の格安プランをネットで申込み、待ち合わせをして
2人だけの女子会。行きの車中では同級生の生い立ちから不幸な結婚話をじっくり聞き
名古屋ではもう一人の同級生に迎えに来てもらい近場を散策。
美味しいランチを同級生価格で味わい、その後もひたすらダベる。(ほとんど聞き役)
こうしてじっくり聞くとそれぞれの家庭にそれぞれの事情があり、小学生の頃など
ほんとうに自分のことしか見えていなかったのだなぁと感じ入る。
それはお互いさまで、この行き帰りを共にした友人も私が母子家庭で育っていたことを
今の今まで知らなかったのだという。そんなもんよね(笑)
格別に自分が不幸な生い立ちだとは思っていなかったけれど、現在の生活においては
入院騒ぎになるほどの嫁姑問題があるわけでもなく、亭主も真面目で普通だし
なによりも好きなことを仕事にできているというありがたさは日々しみじみと感じる。
たまさか、その友人と比べざるを得ないような話を聞かされたための比較になって
しまったが、もとより幸不幸の比較をしたいわけではない。
私には私で人には言えないような家庭のややこしい事情があったりもするわけだし
そんなことはみんなそうなんだろう、と思った次第。
経済的に恵まれていても心理的には余裕がなかったり、反対も然り。
欲しいところに子はできず、不幸の連鎖が生じるような親子関係もあったり。
価値観も様々。個性もいろいろ。思考も、嗜好も人それぞれだ。
人生最後にはプラスマイナスゼロになる言うけれど、本当なのかしらね?