バッハさん

なんだか毎日来ている気がする甲南。そんなこたぁない、が、2日おきくらいではある。
今日も今日とて子供達に変更を加えねばならない。
それに練習もしないとね。…練習というより思い出しから?みんなガンバレ!
とりあえず30日を迎えるにあたって穴をあけることはできない。
練習はその後からでもいい(?)から、まずは全編通して踊れるようにしよう。
まずは先日4人バージョンでやった作品を5人用に戻す。
しかし、いったん手を加えたモノをそのまま普通に直すというのはどうも虫が好かない
ので、4人バージョンの変更を元に5人にしてみる。うん、いけそう。
あとは一番問題のバッハ。これ、不思議なことにどこの稽古場(チーム)でもなのだが、
今回通してみて感じたことは、なかなかにバッハは難しいということ。どうして?
バッハという作曲家の持つ神聖さとか硬さとかに対応するにはバレエの要素が不可欠
だからなんだろうか。バレエのテクニックも必要かもしれないが、きっと大事なのは
いわゆる「引き上げ感」なんだろうかねぇ?
すこし浮いているようなというか、いわゆるトウシューズを履くくらいの身体の
引き上げがないとマッチしない感じ。
それにジャジーな要素が加わるから尚更難しいようだ。軽くてオシャレな要素。
身体を引き上げる時にリズムはない。でもジャズは横揺れだ。ううむ。
縦と横を足して2で割ってナナメで勝負というのはどうでしょう。
よく聞かれるのは「どんなイメージで踊ればいいですか?」と。
…いや…曲のまんまで、って、それじゃ答えになっていないらしい。
どの曲も明確にイメージをお伝えできないのよね。アカンやん、自分。
キラキラと、とか、美しくとか、重厚にとか。そういう形容詞的なことしか…。
いや〜指導者失格。すんまっせ〜〜〜ん!
それはそうか。曲の聴き方なんて人それぞれだもんね。でもなぁバッハだし。
バッハという作曲家の持つ確固たるイメージが自分の中にはあって、曲想は違えど
どれもバッハと。だから単純に曲を踊ってもらえればいいなとしか言いようがなくて。
ダンサーのみなさん、すみません。
でも一つだけ言わせてもらうと創るのは自由ですよ、と。はい、ご自由に。
私がそう感じるようにみなさんが自由に聴いた曲のイメージを自分なりに踊って
くれたらええんちゃうのんかしら。違うのかしら。
大きなイメージはお伝えしているし。あとは身体がいかに美しいラインを描くか。
言うのは簡単。やるのは果てしなく難しい、らしいよ。まったく。
このバッハ、今回やろうと思ったのは割合早くから決めていたことだったし
モノによってはそれを見越して2年越しの練習をし、一度本番を踏んでいるものもある。
しかし掌中に納まるのはなかなかナンギなことですなぁ。
発表会なんだから過程を見せてもいいじゃない、とは思う。
そういえば今のオリンピックの会長、バッハさんはこのバッハさんの系譜なんですよ。
どうでもいいっか。