刻まれる

自分の中の、もはや定番としてのテーマ。ほぼ日で購入。

かないくん (ほぼにちの絵本)

かないくん (ほぼにちの絵本)

谷川俊太郎さんが1日で書いて松本大洋さんが2年かけて描いたという絵本。
主人公は語っているおじいちゃん、の孫の、わたし。
だけれども途中まではおじいちゃん目線で語られていて、きっとそれは谷川さん本人
なのかもしれない。詩人と絵本作家という違いはあっても。
私も少し似たような体験がある。小学生の頃、同い年の子が事故で亡くなった。
それからも身近には母や叔母や、友人の死をも看取る場に居合わせたりもして。
いのち、というか魂はずっと続いているものだという感触はあるのだが
結局のところ死後の世界はわからない。あるかもしれないし、ないかもしれない。
そこのところは自分が死んで初めてわかる事なのだろう。
けれども、周囲はそれにより(その人が亡くなって)初めてその人のことが
刻まれるということがあるのだし、とくに歳若くして亡くなった人に対しては
死者と共に生きる、というような感覚があるのだろうなぁと思う。
事故でなくなった同級生を偲んで、仲間は毎年墓参りに行っているそうだ。
墓参りをする行為は特別なものではなく、きっと常に心で語りかけているのだろう。
私もそうだから。
公演のテーマにするほど、自分としては死者というものを割に身近な存在として
感じ、死後の世界を「こうあって欲しい」とうような観点から作品を創ることも
あるけれど、まだ自分でも理解できていないが何か違ううねりが来ている気がする。
さて、どう向かうべきか。久しぶりにA面公演やってみっぺ?