苦手な計算

発表会も、そろそろ本格的に現実的な準備にかからねばならない期間に入ってきた。
その一環として本日を衣装生地調達の日と設定した。
衣装生地もいつ行っても同じ生地があるとは限らない。
繊維業界もやはり流行があり、思うより短いサイクルで商品が入れ替わるのだ。
折あるごとにチェックしていたが、今日は買っちゃう日。
衣装を作ってくれる方とのやりとりから約1ヶ月。何度かサンプルも作ってもらったが
いよいよ取りかかる時が来た。(って言うほど大げさなものでもない)
当然、何事も段取りというものがありまして、数日前からパズルのごとく
ダンサーの顔や姿を思い浮かべつつ衣装の色合わせを考えて、用尺を出す。
…これが苦手。だいたいは着丈分と袖丈の2倍が一人分となるのだが
生地幅によっては袖丈分で2人前とれたり3人前とれたり、する。ややこしなぁ。
すぐに頭がこんがらがって、両手では足りない。足の指も必要か、というレベル。
最終的には紙に書いてみたりして、とても原始的な方法でしか計算できない情けなさ。
とはいえ最終的には出演者に請求するお金になってしまうので、適当に多めに買っとけ
てなことは許されない。できるだけムダの出ないように考えねばならん。
頭、ショート。
すっかり食欲も失せて、ガッツリ昼ご飯のはずがパンケーキなんかで済ませてしまい
頭使ったからきっと糖分が足りないんやわ、と納得。
たぶん、これでいけるだろうというメモを片手に船場の生地屋さんまで行ったが
なんとこの日一番目当ての生地は地元の生地屋の方が安いとわかる。
まぁ、反対に言えばここでしか買えない生地もあったので行って正解なのだが
目当てのそれは安いところを知っていて、みすみす高い生地を買うわけにはいかない。
他の物を買った足で、急遽京都に引き返す。
繁華街にある馴染みの生地屋で必要なものを調達し、衣装さんの所へ送る手配をして
一件落着。この作業、年末までにあと2回は必至。
誰か代わりにやって…いやいや、甘えたことは言いますまい。
しかし、毎度のことながら楽しいようでも疲れますな。甘いもん、欲しい。