お見通し

昨日、イズミさんが印刷物の原稿に着手するためにスタジオへ見学に来た。
何度かの打ち合わせはしていたが、今回は当初予定していた路線を変更する事になり
3部構成それぞれのテーマは決めていたものの、発表会自体のテーマというかキャッチ
になるようなものが見当たらず「早よ、なんか決めろやゴラァ」と脅されていたのだ。
ありんこ天国のありちゃんに例年のごとくイラストの依頼をする段になって
やっとこさ、なんとかこれで行っとけ、というものが見つかりほっと一息。
お待たせしましたァとばかりイズミさんにも送信し、ひとまず何にも知らないでは
どういうチラシにするかも見えてこないから、ということで入洛の運びとなった。
京都のメンバーは見学のYちゃんを除き、全員いつもどおりの練習。
ライディーンの振付が最後まで、というには微妙だけれどもこれで一応終了とする。
さとうきび畑」をやり、続いてバッハ2篇、そこから第三部のあれやこれやを
ダーッと通す。
発表会に関してはイズミさんは印刷物担当であり全体のアドバイザー的な役割。
一番お客さんに近い立場での意見はとても貴重。やってたら、わからないからね。
終了後、2人で近くのファミレスであれやこれやと意見を交わす。
もちろんまだ全体像には程遠いし人数もこれの何倍もいるので見通せないだろう。
が、それはそれとしていくつもの貴重な意見を述べてもらった。
今回は大人の出番が多いので見応えはありそうだ。退屈は今のところない、らしい。
第三部に関してはいくつか改善の余地ありか。(というか精度の問題である)
イズミさんは「ざわわ」が気に入ったようだ。正直ホッとした。
懸念していた「辛気臭さ」はないらしいし、どうやら感想を聞くに伝えたかった事は
ちゃんと伝わっているようなので。
それにしても、やはりちゃんと考えて(感じて)踊れば伝わるものは伝わるんだね。
振付を踊るのではなく、振付で踊る。自分の気持ちや風景や作品の意図を。
技術の善し悪しは確かにあるに越したことはないけれど、受け取る側はそれを
受け取るのではないんだな。(自分がどこかへ観に行ってもそうだしな)
稚拙な言葉だけれどやっぱり気持ちって大事。やっぱりちゃんとわかるんだ。
イズミさんだけでなく、お客さんもお見通しに違いない。