BWCに学ぶ

ムスメが理科の授業でアンモニア臭について実験したらしい。
フラスコの中で噴水のように湧き上がってくる紫色の気体。
どのようにしたら化学反応が起きてそうなるのか、という実験だったそうな。
実験が終わり器具を片付ける段になって生徒達はアンモニア臭の直撃を受けたらしい。
「くさっ!」「うげっ」という声に交じり「トイレの臭いする」という子がいた。
それを聞いたムスメは内心で首をかしげた。(トイレはそんな臭いせぇへん)
と、お風呂でそんな話を聞いていた私。
そうやな〜、公衆トイレとか田舎の方のトイレとか、そんな臭いするやん?
「え〜?知らん〜」そっか。まぁ生まれてこの方、当然水洗だし、なんならフタの
開閉や終わった後の水まで勝手に流れるようなトイレでしか用を足したことないもんね。
ほなアンタはどんな臭いやと思たん?「臭いよりココ(眉間)にクッと来た!」
そ、それはホンマに直撃やねぇ。可哀想に。「涙でた」そうやろなぁ。
「トイレってそんな臭いする?」ん〜最近ではそこまではないかもね。
アンタBWC(ボットン式便所)って見たことないやろ?
「なに、それ」板の真ん中に四角い穴だけが開いててどんどん溜まっていくねん。
「へ〜」…どうやら想像できないようです。
平成生まれのムスメは黒電話やガスコンロさえ知らない。石油ストーブとかも。
ガスコンロは学校の調理実習で使ってるけれど、家はオール電化なので炎に触れる
機会もなく育ってきてしまった。冬の鍋料理でカセットコンロくらいは知ってるか。
一度、実地検分に連れてゆかねばなるまい、と思った。
そうでないとサバイバーにはなれんがー。