ストレス犬

日曜日、最後まではいかなかったが、もう進んだ駒は元に戻らない。サバトで行く。
振付終了後、急ぎ西九条を出てイズミと待ち合わせている梅田の居酒屋へ急ぐ。
なかなか話す時間もないので、次、大阪に出たらゴハンしよねという約束をしていた。
スマホホットペッパーのアプリが入っているので、そこから予約して。
便利な世の中やけど、失敗したと思った。やかましい。周りが。
別段しっとりと飲みたいわけではなかったけど、限度がある。
オンナノコの甲高い声もキツいが、オトコノコの野太くデカい声もたいがい…。
それに笑う時、手を叩くのはいいけど耳に響く〜。やめて〜。
私達より先に来てすっかり出来上がっているらしいので少しばかりの辛抱かな?
席を替えてもらいたいと申し出るのを我慢して様子を見ることに。
二人では近々に亡くなった共通の友達の話や、それにまつわる話や、私はそれ以後も
三人見送ったので、いきおい話題はそっち方面でしんみりしてしまう。
方やゴリラの大戦争の様相を呈する大学生と思しき集団。おぃ。迷惑。
まぁ、お酒の席ですから仕方ないですけどね。騒ぐ時はお互い様でしょうしね。
イズミとは特に話題になるトピックスもなく、若干仕事の打ち合わせをしてバイバイ。
ここのところ12時過ぎに寝て6時起きが続いていたので夜の遅いのが堪える。
いつもならバーにでも雪崩れ込むが、もう眼と体力の限界。
ということで早めに切り上げさせてもらった。すまないねぇ。
と、宴会終わりごろに家からのメールが一件。「○○ちゃんが3階で泊まります」
おりょ?珍しいお客さん(娘の友達)だな。ふ〜ん。
で、家に帰ったらすっかり寝静まっている家族。きなこの熱烈歓迎を受け風呂に入る。
ダーリンは起きていたのでムスメの試合の様子を聞き(この日がテニスの試合だった)
明日は親戚の法事なのでその話をし、私は寝るためベッドルームへ。
眠いのに(たぶん振付したので)興奮状態なのか、なかなか寝付けない。
ふぃ〜ん、と思っていると階下から「うえっ、うえっ」とエヅく音が聞こえる。
「きなちゃん?どした?」慌てて階段を下りていくとカラエヅキしている愛犬。
「なんか食べた(食べさせた)?」と聞くも「いや、いつも通り」とダーリンが言う。
散歩で拾い食いでもさせたんちゃうん、とあらぬ疑いをかけたが、それもないという。
そうやわね。散歩から大分時間が経ってるもの。
今日は夕食後の散歩は行ってないというし。どうしたんやろう。
きなこはしばらくすると丸まって寝だしたので、二人で後始末をしつつ少し見守る。
眠くなってきたのでもう大丈夫かな、と私は3階へ。
と、また「うえっ、うえっ」が始まった。おぃおぃ〜大丈夫か〜?
吐いた物は白っぽい泡ばかりなので内容物はない。
…ストレス?聞くと娘が試合から帰ってきてから友達も連れてきたらしく
大層やかましかった、とか。いややかましいのは普段でも大いにあるが…。
で、その中でも一番声のデカい友達が急遽泊まることになった。
頼みのおかーさんは仕事でいない。おとーさんは家で仕事していてかまってくれない。
おばーちゃんは、いつもどおり早く寝ちゃう。
え〜と、もしかしたら私ここに布団持ってきて一緒に寝たほうが?
しばらく抱いてやり、きなこは本格的に寝るようだったのでそうっと下において
私もベッドへ。そこからは…私もたいがい限界なので爆睡してしまったが、どうやら
大丈夫だった模様。
次の日はきなこもいつも通りに朝から元気でウンチも問題なく食欲もあった。ホッ。
たまに本や雑誌で犬や猫のストレスのことを目にするが、こういうのんやね。
天真爛漫な仔やと思ってたけど、なかなかにデリケートですな。