迷う

日曜日は大阪で新しい振付が待っている。
前回バッハの振付が終わってからずっと考えているがまとまらない。
いや、考えているのはそれ以前からだ。選曲してからこっち、ずっとだ。
考えてもどうしようもないとはいえ、考えなしに即興で振付できるような技術は
持ち合わせていないため脳みそがちぎれるわっと思うくらい考える。
状況、イメージ、ダンサーの個々の顔、曲想、テーマ、表現したいこと。
これに宛てた音楽がすごく好きな曲だったので実はそれが難関だと思っていた。
そう、好きすぎるものはなかなか手が付けられないのだ。
イメージが自分の中で壮大過ぎて、それに創る技術が追いつかない悲しさったら。
で、迷う。迷いに迷う。決着点が見つからない。
流れるイメージは断片だけど出てくるのに。
抒情詩のような、詩篇的な作品にしたいな〜という目論みががたつく。
「で、なんなん?」あくまでもテーマ。
伝えたいことがなくちゃいけないでしょと自分で設定したテーマに首が締まる。
げげげ〜。でも時間は待ってくれない。こうなったら切り返しだ。
違う曲を探し始める。ここへきてか!明日やで!
でも背に腹は代えられない、というか、どうしようもない。
何らかの見通しがなければ着手できない。怖くて。だって時間がないから。
毎日顔を合わせられるメンバーじゃないからこそ。やり直しは最小限であるように。
180度以上違うことに着手。ちょっとショー的な要素もあるかもしれない。
おどろおどろしい。黒魔術。サバト
そんなことになりました。…あぁ、美貌の青空よ、さようなら。