風船とリンゴ

ムスメが「おかーさん、風船買ってきてくれへん?」というので何をするのかと
聞いたら膨らます練習をするんだという。
膨らます、れんしゅう?
小さい子供はコツと肺活量の少なさもあって風船を膨らませるのはなかなか難しい。
ウチの子も例に漏れず。しかし、それがそのまま大きくなって、そんなに風船を
膨らますことって日常にあるわけじゃないから「できないまま」になっていた。
それが、ここへきて中学校の体育祭でそういう競技があるらしい。
走っていって、風船を膨らまして、また走る。へぇ〜?
で、だ。練習するという。普段はダラダラした奴だが、意外に真面目ちゃんのムスメ。
ということで百均で買ってきた。今時、駄菓子屋は近くにないもんね。
早速練習するムスメ。だができない。たぶんコツがつかめないのだろう。
「どうやったらできんの〜?」と聞くのだが、そんなの口で言うのは難しいよ。
「う〜ん?息入れたらコツンと硬い感触になるやろ?それをぶち破るん」
「え〜?でけへん〜」
「そこで諦めたらあかんねん。そこでもう一息、力入れてみ」
「ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んんんん」
「お腹に力入れて口から出すんやで」
「〜〜〜〜〜〜〜できた!」
「やった!忘れへんうちにいくつか膨らましとき」
「うん」
その夜、今度はリンゴを剥いてという。自分で、しよし。
今まで何度か包丁を持たしてもいるし、簡単な炒め物とかならできるようになっている。
でも考えてみたらリンゴを剥くのは初めてかもしれない。
危なっかしい事この上ない。でも、ここが成長のしどころだ。
怪我しても身になるさ(エッ?)
剥くというより「こそげる」ようなリンゴの剥き方。表面ガッタガタ。
おい、剥くより先に塩水の入ったボウルを用意せんと。「そうなん」そうやて。
危なっかしい手つきを見守りながら、ひとまずリンゴを剥くときの包丁の持ち方。
そしてリンゴ本体の持ち方をレクチャーしつつ。一個目が終わったところで
私がやっている剥き方を教える。先に6〜8等分してから芯と皮を剥くやり方だ。
こっちの方が断然効率的。でもね、丸く剥けるやり方も覚えとかないとね。
練習に次ぐ練習で山盛りのリンゴを頬張る羽目になりました。