続くそうです

次々と予約本が来たというお知らせが届くので。

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)

前作「シアター」の続編。彼らはまだまだ借金返済中でございます。
あとがきを読んでいると有川氏は「勝手に登場人物(ペン)が動く」タイプらしい。
いわゆるモノカキにおける憑依体質ということだろう。
だから自分で結末を用意したりできないそうである。
もちろん大きな帰結は考えていないと、どんどんずれていって修正できなくなっちゃう
でしょうけれど、そのあたりがうまく破綻せずにまとまっているのは編集者の手腕
ということなんだろうか?
主人公の巧に劣らず、有川氏も作中の人物一人々々へのキャラづけと愛情があるから
それはもうこの上なく自由にキャラが躍動している。
大まかに言えばこのキャラはあの本のあの人物に似てるな、とかあるけど
そりゃそうだろう、これだけの本を書いて、その分の数の登場人物がいるんだから。
この2では負債額があと120万ちょいと言うところまで来ている。
たぶん次の3で完結する予定だろう。
果たして「シアターフラッグ」は借金を返済し、劇団を続けていくことができるのか。
それぞれの進路はどうなるのか。あの人とこの人の恋愛模様はどうなるのか。
知り合いの劇団の内部事情を覗き見ているような気になってワクワクする。