宿題のお供

安野光雅の世界―1974→2001 (別冊太陽)

安野光雅の世界―1974→2001 (別冊太陽)

この本は関係ありませんが。ただいま佐川美術館で開催中の「安野光雅展」へ行った。
ムスメの宿題で「美術館に行き、作品を観て、それをまとめる」というのがあり
夏休み中に美術館に行きたいと請われていたのである。
しかし、ムスメも塾の夏期講習や部活で忙しく予定が合わない。
なので「今日行こう!今すぐ行こう!」と思い立ってお盆終盤の16日に実施。
私自身は帰ってきてからびわ湖のリハ(しかもホールで)があるが
背に腹は代えられぬ。もう日程的に今日を逃すとないしな〜。
別段、守山まで行かずとも近所にたっくさん美術館はあるのだが、今はねぇ…。
どうせ一緒に行くなら(自分の)興味のあるヤツ観たいじゃん(殴)
少し前なら京都現代美術館何必館)でマヤ・マックスをやっていたのに。残念。
予定では神戸の横尾忠則美術館に行く予定だったが、それこそ帰ってきてリハでは
さすがに自分の体力が心配だし、せっかく神戸まで行ってとんぼ返りも寂しい。
道が混んでることを想定して、八瀬を抜け大原経由途中越えで琵琶湖大橋を渡る。
意外に道は空いていた。裏道だからかな。時間がかからなくてよかった。
この佐川美術館。いわゆる佐川急便の会社が有する美術館だ。
常設展示には平山郁夫氏のシルクロードシリーズやブロンズの佐藤忠良氏のもの
それに陶芸の楽吉左衛門の展示がある。
湖に浮かんでいるような趣でデザインされた美術館。一度来ようと思っていたのだ。
しかし、楽しみにしていた某風景は事前予約でないと入れないことが分かりがっかり。
よし、それは次回リベンジとしよう。美術館は逃げない。
それより、今期の特別展は安野さん。
名前は知らなかったけど、ちくま文学の森の表紙と聞けば「あぁ」とすぐ理解できた。
実に緻密な作品を描かれる方だなぁ。ありとあらゆる作品が展示されていた。
初期の頃の「不思議な絵」シリーズ。いわゆるだまし絵風のもの。絵本用だそうだ。
様々な動物が隠れている「もりのどうぶつ」シリーズ。
縮尺はまぁおいといて、の昔の風景を鳥瞰図的な俯瞰で描かれた風景シリーズ。
最近の仕事で現在もなお継続中の「旅の風景」シリーズなど。
そうそう、それに「ちくま文学の森」の表紙画も展示されていた。
どれも素敵だったけれど私は三島由紀夫の作品の絵が好きだったなぁ。
装飾的で妖しい感じがぴったりだと思った。原画で見ることができて眼福。
宿題には資料を切って貼りつけたりもするそうで、数枚パンフレットをもらう。
家に帰ってから読んだら、この安野さんの美術館は津和野にあるようだ。
津和野町のご出身。先刻の豪雨、大丈夫だったのかと心配になった。
それにしても、どうしてブロンズって裸じゃないといけないの?
ま、服着てるものもあるけど。クロッキーとかも裸が基本よね。なんでだ。
芸術ってなんだろう。