機構練習

ホール二日目は機構を中心にした練習。
昨日は劇場内を歩き回ったが、今日は本舞台をほとんど動かず。ムカデもお出ましだ。
このホールはオペラをプロデュースしていることで有名だ。
それはどこのホールでもができるものではない。言わずもがな、その設備が必要だ。
そういった設備を称して「機構」と言う。
びわ湖ホールは通称・盆回しといわれる床が回転する装置(しかも径が大きい)や
スライディングという舞台が丸々二つ分入れ替わる装置、それに奈落も自由自在。
奈落だって中奈落とそれよりもっと深い本奈落があるのだった。
そりゃもう、こんなスケールのホールは近郊にはない。
演者はほとんど例年通りで変わりないが、スタッフさんやミュージシャンのメンバーは
若干の入れ替わりがあったりもする。そうそう「ムカデ俳優」と呼ばれる方々もね。
最後のダンスシーンで今回初参加の方に向けて振り写しを行う。
みなさん大体がダンスは初めてだ。短いダンスなのだが、普段とは明らかに違う動きに
四苦八苦されている模様。そりゃ、何もなければツーステップなんて踏みませんもんね。
ダンス的にはブブーッだったりする動きも、この場合、個性というかキャラクターが
あるのできっと大丈夫。っていうか、その方が面白かったりする(と思う)のだ。
首を左右に振るところ…えっと、そのやり方危ないんですけど…(苦笑)
「どうやったら首って回るんですか?」えっと、こう、後ろに振った時に胸を反らせて
「胸を…こうですか?」はぁ、まぁ、そうかな(反らせても何故か猫背気味)
もうちょっと胸を開いてもらったほうが首が楽にコロンといくんですけどね…。
「あぁ、ボク基本猫背なんで」…基本猫背て(笑)ま、あんまり無理しないで下さいね。
「(鼻息荒く)がんばりますっ!!!」
そして彼は言葉通り、ずっと踊りの練習をしているのであった(笑)大丈夫かなぁ。
彼はこうも言う。「今日からずっとツーステップで暮らします」わははっ。ホンマか。
そして、今回の目玉(?)ムカデ俳優陣だ。ムカデを操作するためガタイがデカい。
彼らはホールスタッフに交じっていろいろやらかすことになっているのだが。
ごま氏から「レイさん、彼らに動きをつけてやってください」と要請があった。
はい、どんな感じに?「う〜ん、パフュームっぽく」へ?むむ難しなぁ、それ。
機構の練習中、時間のすきを見計らって簡単に振付、というかポージング写し。
でも、さすがというのかなんなのか、この方々あちこちで芝居をしている役者さんだが
スキルが高い!2度の練習で完璧に覚えてくれた!すごい!
ま、パフュームっぽいかどうかは別として笑える仕上がりにはなっていると思う。
これだったら最後のダンスもいけるんじゃないの?ごま氏に提案してみようか。