発表会について(4)

つまるところ、振付は振付。やはり踊るのはダンサーなのだ。
きっと振付にもいい悪いはあるに違いない。
だけれども。
やはりそれをどうにかして踊るのはダンサーの仕事だと、ここいくつかの舞台を見て
更にさらに確信した。
振付師の腕前もいるが、それをどうにかするダンサーの腕前も絶対に必要。
もちろん、それを理解してもらう努力を指導する側はしなくちゃいけないと思う。
あぁ、だからバレエ界にはダンスミストレスという役割があるのだと腑に落ちた。
でもそんな贅沢言っていられるスタジオがどこにあるのか。
市井のしがないスタジオでは各人が考えていかねば。チャレンジしなくては。
踊りと言うものの捉え方を徹底する。
できる、できないは結果論だ。まずは理解しようと努めなければ。
何よりも踊りの捉え方を指導者が強烈なまでに持っていなければ。
指導者が軸足を固定すること。ブレないこと。あきらめないこと。舐めないこと。
お客様は実にシビアだ。それが分かっただけでも今季、毎週末ホールに足を運んだ
甲斐があるってもんだ。踊りをやっている人間の方が却って甘い。
だからこそ、侮ってはいけない。特に創る側の責任は重い。
ダンサーの個性や資質に寄りかかっていい部分と、そうじゃない部分と。
やはり舞台そのものの出来栄えとしては、盛り過ぎくらいでいいのでは?
出し惜しみしてどーする。アクセル全開、フルスロットルでいかないと!
…ねばならない、が多くてイヤんなっちゃうね(苦笑)
ここからは私的連絡、ですけれども。
ウチらの発表会。第一部は歌詞や振付の持つ内容やテーマ性を理解して踊ること。
第二部ではバッハの世界を体現すること。第三部は徹底的にお客様の立ち位置で
構築していくこと。以上を至上命令として、がんばる。がんばれ。がんばろう。