「成長したい」

2日ほど前に旧い友人から連絡があり、一緒に私の古巣の発表会へ行こうという。
実は2週間ほど前に元生徒のNちゃんからも「来てください」と案内をもらっており
しかし、その次の日には大阪でのリハが控えていることもあって迷っていたのだ。
なにより今月は毎週土日になにかしらイベントがあって出掛けているので。
体力的な不安もありつつ、でも行ってあげたい気もしつつ。
それに今回のリハは振付ではなくおさらいを兼ねた合同練習だったため
新しく振付をわたす、というナーバスな状態からは逃れていた。
そこへその連絡。これは行けということやな、と友人のSちゃんに「行く」と返事。
そして3年ぶりくらいの再会を果たすことになったのだった。
彼女はアグレッシブな人なので、いないと思ったら海外に半年くらい行ってたり
いつのまにか引っ越してたり、資格を取って新たに就職してたりと目まぐるしい。
確か私よりは4歳ほど上のお姉さんなのだが、私にとっては友人であり相談相手である。
3年ぶりとはいえ、お互い会って話すと時間の溝なんかすぐ埋まっちゃう。
お互い子供の年齢を聞き「年月が経っている…」と、その時にがびょーんとするだけで
話の内容は相も変わらず踊りのことが中心になる嬉しさ。笑ってしまうわ。
本来なら彼女も出ていたかもしれない発表会だが、エントリー時が激務の最中で
見に行くことすら叶わないかもと思っていたそうだ。
お互いの近況報告をして後、今彼女が受けているレッスンについての話を聞く。
古巣でのキャリアは実は私より古い。一時はミュージカルもやっていた彼女は
一般人(?)に戻り、間に色々とブランクがありながらも
結局踊りが第一の趣味であることには変わりないようだ。その彼女が言う。
「バレエをやめられへんのは1ミリずつでも成長しそうな気がするから」
大いにうなづける意見だった。当然、自分のこととしても照らし合わせてみた。
自分はダンサーだと思っているけれども、少なからず「教えている」ことについては
先生である。こういう目的を持っていながら踊っている人に対して真摯であるか。
自問自答しつつ、イイことを聞かせてもらったなぁと感謝した。
そうよね、いくつになっても成長したいんだよね。
そんな素敵な意見を聞かせてもらったからには、私は私なりに今教えている方達に
対して、やっつけ仕事だけはすまい、と新たに誓うのだった。
先生が諦めたらおしまいだもんね。(やっぱり筋トレ増やすか・笑)
この意見が出た背景は複雑で、とてもじゃないけど、ここには書けない。
聞きたい人は私に直接聞いてください。