品性

最近、図書館への行き来が多く、たまに犬の散歩がてら本を返しに行ったりする。
それが癖になってしまい毎朝の散歩が軽く1時間を超えるコースに…(汗)
真夏になったらその時間帯にはそんな長い時間はいけないだろうし、ま、いいか。
その途中で病弱そうな奥様然とした方とダンディな二人連れをお見かけする。
多分ご夫婦だとは思うが、奥様は少し足が悪いのか杖をついてらっしゃる。
片方の腕をご主人の腕にしっかりと絡ませ、ゆっくりゆっくり歩かれている。
私の方は犬連れなので、いきおい早足になり追い抜かすことがしばしば。
お互い毎日同じ時間に岡崎公園周辺をウロウロするので会釈を交わすようになった。
なんともねぇ、その奥様がステキで。
「お召し物」と呼ぶにふさわしいグレーのサテンシャンブレーのロングスカートには
色とりどりの花(あざみっぽいデザイン)が配されている。
でも主張しすぎず、すごく綺麗。まるで舞台衣装のようなのだ。
スカートは毎日ほとんどそれで、上のブラウスが日替わり。
白のフリルのある綿ブラウスだったり薄い色のついた柔らかい素材のものだったり。
お宅にはバラ柄がいっぱいありそうな。またはしっとりした純和風の…?
あぁ、そうか、妄想族の人たちって、こうやって妄想してゆくんだわねぇと
理解できてしまうくらい、普段あまり他人に興味のない私でさえ勝手に想像しちゃう。
またご主人と思しき方もダンディで。
毎日ほぼ同じ出で立ちなんだけれども(近所への散歩だしね)白いあごひげを蓄え
レイバンのサングラス。頭はハンチング帽で姿勢がしっかりしている。
なんとも絵になる二人。そこはかとなく漂ってくる品性って、これね。
う〜ん、目標にしたいが、こんな人達は嘉門達夫聴いて笑ったりしないだろうな…うん。