ちゃんと書いてよ

俺に似たひと

俺に似たひと

とーるさんから借りた本。好きな系の本だったのに、やっと読了。
習慣になっている寝る前の読書の時間、最近すぐに眠くなってしまい
本を顔の上に落とすこと数回。いや、数回どころとちゃう。しょっちゅう。
何とか読了したも、まぁ、うん、そんなもんですよってとこ。
著者が自分の父親を介護し、看取るまでの経緯に基づいた物語。
…物語というか、ほぼ実話なのだろうけれど特別な事は何もない。
男性が介護し、親を看取ることもそう珍しくはない世の中だし。
壮絶な介護体験というわけでもなく、淡々と順序に従っている過程。
正直なとこ、なんでこれが本になって、しかもそこそこ売れたのかな、と。
いや、著者になんの恨みもありません。すみません。
ありがちなところでは、直面するまで親が老いていることにも無頓着で
こういう事態になってやっと親との関係を構築し直そうと思っても
遅かったなぁという反省や後悔が散りばめられていてセンチメンタル。
最後まで読んで「よく最後まで看取られましたね。お疲れさまでした」
確かに良く見てあげはったなぁとは思うけど、普通ちゃ普通のこと。
これよりもっともっと良くやっている人は世の中にたくさんいるし
私の周りにも自分の親だけでなく義父義母までみてあげている人もいる。
もしかしたら男性には新鮮なのかなぁ?
内田先生とかのお仲間であるせいか、ところどころラディカルではある。
それより妻帯者であるはずの著者、介護に妻の事が一切出てこないのだが。
仲悪いの?家庭内別居なの?といろいろ勘ぐってしまう。
あとがきで、妻もその親の介護をしていたとの記述があった。
あとがきまで読まなかった人には印象悪いままだよね。
こういうのって、他意はないのだろうけど…女側は嫌だね。
あとがきでなく前置きで書いて欲しかったわ。