+D 大宴会という名の公演

いや〜参りました。大人のエンタテイメント。手が痛い。(拍手しすぎ)
うちの発表会にも出演してくださってるMYさんが代表である「+D」
ベテランダンサー達の寄り集まりです。30年は軽く踊ってらっしゃる。
こちらもウチ同様、母胎スタジオがあるわけではなく、普段みなさんは
それぞれインストラクターやら、社会人として会社員などをなさってる。
ダンス愛好家というより、ほぼプロに近いテクニックもお持ちなのだが
同時に素晴らしく熱いエンタテイメント魂をも携えているので
ただでは帰さないというか、ただただ自己満足なダンスには決してならない。
大阪ではなく神戸、というところがミソで。すべてベタベタにはならないのね。
前回だか前々回だかにもこうやって見せていただいたのだけれど
あの頃よりグレードアップしている。全てにおいて。もちろんレベルも。
しかし、年齢もあの頃から4歳くらいはグレードアップしているわけで
「アップはダメよ」な方ももちろんいらっしゃるけれど、そんなものは細かい。
でも全てを+Dのメンバーだけでやるのは時間的にも厳しいものがあるのか
賛助出演にガールズ系があったりバレエ系があったり。若干ソシアルの匂いも。
メンバーには男性も1人いらっしゃるが、今回は賛助で後2名男性が加わった。
いいですね、男性がいると迫力があって。ウチにも誰か来ないかな〜。
2部形式ではあるけれど、お酒もあるし、お笑いもあるし。演歌もある。
MYさんの上手いことったら。美人で歌もうまくて男前。サイコー!
1曲々々がそう長くはないので、あっという間に終わってしまう。
真面目なものも時折散りばめられているけど、アレ、こういう中では危険だが
流れるように進む構成、そして間延びしない振付のおかげで難は逃れている。
最初から「宴会」と謳っている舞台に妙に真面目なダンスは禁物。
場がスーッと引いてしまう時があるからね。その辺はとても難しい。
でもMYさん達の舞台ではそこは上手く回避されていた。さすがですね。
ダンスって振付する側は本当に大変なのだけれど(覚えるのも大変って?)
実際の舞台ではそういうとこらへんはすっ飛ばして見えてしまう。
細かい動きや、表情や、足先や、顔の付け方なんかにもボーッとなるばかり。
では私は踊りの何を見ているのだろうなぁと、考えながら見ていた時もあった。
オーラみたいなもの?ダンサーそのひとそのもの?
何だかわからないけれど、やはりそういうものしか見えてこないのだ。
楽しそうに、ではダメ。本人が楽しく踊っていないとそれは透けて見える。
表現力やその他においても圧倒的なものがありさえすれば「どーよ」もアリ。
でもそんなのがなくて「どーよ」とされても「どやねんな」になってしまう。
情熱みたいなもの。本気のもの。一生懸命なもの。没頭すること。
ともすれば「大人」というだけで余裕をかましてしまいがちだけれど
本当の余裕は極上であるはずで、生半可では「魅せられる」立場にはなれない。
じゃ先生、どうすればいいんですか?…そうですね、それはやっぱり
真剣に一生懸命が一番じゃないでしょうか、というところに行き着くのであった。
そんなことを考えるともなしに感じつつ、でも最高に楽しんだ夜でございました。
MYさん、本当にお疲れさまでした。素敵な舞台をありがとうございました。