ぽっかり

初めてiPhoneから書いてみる。待ち時間が長いから。
毎週水曜日に滋賀へ行く途中、道すがら花が供えられている時がある。
もうかれこれ10年以上にはなると思う。
事故現場なのだろうそこには、当時は毎日のように花や飲み物が供えられ
月日が経っても祥月命日と思われる時には必ず花があった。
命日が水曜日とは限らないので、タイミングによっては
何ヶ月か見かけない時もあったが
つい先日、供えられている花の鮮やかさにびびった。
久しぶりだったからかな。
誰かがここで命を落としたのだという証拠。
決して忘れることはない遺族。
花があまりにも新鮮で、鮮やか過ぎて悲しかった。
遺族の想いの深さに共感しつつも、忘れないのも残酷だなぁと思ったりした。
その想いが深過ぎて亡くなった人は気が気でないのでは?と。
もうそろそろ忘れてよ、と思っている気がして。
というか、私ならそう思うかもというだけだが。

その日の稽古場では仏様の御開帳を見に行くという話を聞いていて、
次は50年後らしいから今行かないと次の時には居ないしね、という
笑い話(?)が出ていた。
よく考えたら私だって怪しい。97歳だもん、微妙。
死ぬことは確かだから。死なない人はいないから。
そう思うと何だかぽっかりするような、不思議な心地に包まれた。
わかってるはずなんだけど妙にリアルを感じたなぁ。
そんな一日。