限界

木曜日。今日は居残りを依頼された。BK発表会の本番が迫っている。
しかし、ちょっとまだ振りの入りが怪しい方がおられるため、
何とかせよとのクミコ代表からのお達しである。
あ、クミコさん、経過もよろしいようで本番には出るそうです。
ということで私のダブルはとりあえず終了。うむ、いい経験でした。
それはいいとして。特訓である。どないしたもんかな。
踊りそのものの経験が浅い方々なので色々と裏技を伝授してみたり
とりあえずは何度もやってこそのものなので、何度も踊ってみたり。
…するのだが。…するけれど。
当然のことながら踊ろうと思えば振付を覚えなきゃいけない。
覚えるのは、覚えることだけは本人が頑張らないとどうしようもない。
覚えるためのお手伝いはできるけれども、根本的には…ね。
きっとキャパオーバーなのだろうと思う。
もしかしたら最初の段階で「ちょっと無理かもね」と言ってあげれば
良かったのかもしれない。でもねぇ、一応ラストの曲だしねぇ。
頑張れるところまで頑張ってみればいいんじゃないのと思っていたけれど。
かえって本人に辛い思いをさせていやしないか、と心配になってきた。
とにかく、してあげられることは何でもしてあげたいと思う。
しかし覚えるのだけは本人が頑張らないといけないところ。
がんばろう。今がんばらないで、いつ頑張る?頑張る時は今だ。
とは言ってみてもねぇ…本人はもう充分すぎるほど頑張っているのだ。
頑張っても覚えられない経験は私にもあった。
気持ちはあっても、どこかが拒否しているんだよね。
本人の預かり知らないところで。
どうしたらすんなりといく(覚えられる)んだろう。
舞台は楽しくあってしかるべき。なによりも発表会なんだから。
預かり知らないところの気持ちが限界を超えて「もう、いやだ」に
「もう舞台はこりごり」とだけはならないで欲しい。
それだけを願いつつ、でも実は限界を感じるところもある。ここだけの話。
あぁカミサマ、振付の覚えられる薬をくださいませんか。
…あげたいひと、いっぱいいるなぁ、おい。