憑依とは

とーる文庫から。これってラノベ系?表紙がアレだ。アニメ系だ。

僕と悪魔とギブソン (光文社文庫)

僕と悪魔とギブソン (光文社文庫)

ある時、いじめられている主人公が悪魔に心を売り渡してしまう。
悪魔ですよ。まだ落武者とかのほうが馴染みがあるよ、日本人なら。
これ、妄想だろ?と言われるよね普通、というところも抑えてある。
でも妄想だってなんだって思い込みの力ってすごいわけで
主人公はどんどん変化して行く。ダメダメからチョイ悪のイケメンへ。
本人は悪魔の力と言うのだが。それを心配する幼馴染である友人がひとり。
彼は今までずっとイジメられている主人公を時には助け庇ってきた。
変化して行く主人公と置いてけぼりになる友人。深まる二人の溝。
もうお前のことなんか知らない、と言いつつ気になる友人。
気になるがゆえに主人公のお姉さんにまで忠告をしてしまう。
彼は悪魔によっておかしくなっている、と。
黒魔術を施す彼をどうにか止めてくれ、と。
読んでて、この辺りから「ん?」だったんですが。
そうきましたか。そうですか。これもビリーミリガン系でしたか。
その筋の話によると統合する時にはどちらかが消えることがあるらしい。
オチとしてはその辺りはどうなったかな、という含みを持たせてある。
主人公は途中でギターを手に入れるのだが、これまた曰く付きのものらしく
かのジミーペイジが手にしたかもしれない、というギブソン
このあたり、ギターに詳しい人には面白いんだろうなぁ。
私にゃさっぱりでしたけど。それからカタカナって読みにくいわ(笑)