当たり前ですが その2

結局のところはこうである。
市内ならともかく遠方に行く手段として保護者が車出しをするリスク。
そしてそのことの重大性をどのあたりまで考えているのか。
もし何かあった時の責任はどうするのか。
乗せる方も乗せてもらう方も同じ位の重みでことを認識しているのか。
遡れば全てが否定的にしか捉えられないことばかりで
しかし物事に絶対というのはないわけで…。
解決策があるとすれば公的な移動手段を選ぶしかない。
もしくはバスやジャンボタクシーを手配するしかない。
それでも命の保証なんてものはないに決まっている。
ただ、もし何かあった時の矛先が同じ保護者という立場でなくなるだけ。
しかし、それだけでも価値はある。全員が不安伝染している時には。
帰宅してからタクシー会社を通じてバス貸切等の料金を調べてみたが
料金もさることながら、バスが出払っていてチャーターできない。
トップシーズンなのだそうで。そらそうやわね。
その旨を学年代表者に伝え、あとは公的手段しかありませんね、
という方向性になっていた。
電車で行くのは不可能ではない。しかし、2日間あるのだ。
朝早く夜の遅いのが2日間続く。
しかも前日にはトーナメントで勝ち上がったら綾部で試合が行われる。
これに出られる確率は五分五分だが、ひょっとしてないこともない。
そうなると三連荘。しかも次の日は普通に学校がある。
体力の不安から渋っている保護者も多い。
しかしコーチ陣は善かれと思ってこの試合を組んでくれている。
三竦みの様相を呈していた。どこかに妥協点はないものか…。
とりあえずどうするかを結論しなければいけないので、次の日の夜
近くの喫茶店で話し合いの席を設けることになった。
うむ。忙しいが仕方がない。ここは頑張りどころだ。(つづく)