京都あるある

いや、びっくりしましたし。なんとなく題名に惹かれて手にとった本。

花祀り

花祀り

ポ、ポ、ポルノだった。府立図書館で借りたんだけど。
パラパラとめくった時には和菓子職人の話と…まぁ、エエけどさ。
結構な描写ですよ。団鬼六賞受賞作品らしい。アブノーマル。
うん。あのぉ…なんですかね。
そちらのほうの描写に囚われがちになりますが、設定が京都の裏社会でして。
いかにもありそうな、というか。リアルに顔が浮かんでくるっていうか。
えっ?もちろん、そんなところにいたわけじゃないんですが。
あれはもう20年以上前になると思います。
当時、バブルの真っ最中。しかし、一介のダンサーには、というか、
ダンス界そのものは何の恩恵もなかった。ウチら表現系でしたし。
でもあの頃は企業が儲かっていたのでイベントは多かったし
京都という土地柄的に本物の大物な方々とお仕事する機会も多く
そういう時には足洗いでお高いところにも連れて行っていただきました。
一見さんお断り的なところにも連れて行かれ、女将や芸妓さんを間近に見て
その余りのプロぶりに何だか恐ろしい世界を覗いた気がしたもんです。
そんな話ではなんのこっちゃ、でしょうけれど、私的にはこういう小説
意外に「わかる気がする」「そんなん、あるある」と思ってしまった自分に
一番びっくりしたと、そういうお話でした。