台詞と振付

この夏、再びのユーレイ役を演じたわけですが
コレどういう訳か(私にまで)台詞があてがわれているんですな。
お芝居だからね。当たり前といえば当たり前だけど基本ダンサーですから。
一番最初に台本をもらった時はビビリました。
ま、そんなことを言ってても仕方がないので、さも慣れているように参加。
でも内心はドキドキものだった。
多分、初演の時には台詞は一方的に発していただけだと思うけれど
再演では多少なりともマシになっていたのではなかろうか。
自分の中で太郎や次郎とちゃんと会話できていたように感じるから。
これって振付も同じだよね。
振付を与えられた時にはまだまだ身につかず、どうしても順番だけを追いがち。
けれども考えなくても動けるようになって、やっと感情が動き出す。
無論、感情を先に創りながら振付を覚えていくという手法もある。
お芝居の時には台本が渡された時点で自分のセリフの部分は
自然と(前後の)会話として、またモノローグであっても喚起される感情の起伏を
抑揚として、または間として感じつつ読んでいる。
けれど実際セリフを発する時には、発している自分に驚いてしまいセリフが浮く。
これが難しいところだなぁと身をもって感じた。
踊りではそんなこと感じたことがなかったので…でもないか。
やりなれない振付や最初からどうも入りづらい振付ってあるもんだし。
どうにかこうにかねじ伏せた時もあれば上滑りのまま舞台に立ったこともあった。
でも、身につかせるにはある一定の時間も必要なんだなと思った次第。
特に慣れないことにはね。