初稽古

昨夜は京都の劇団ニットキャップシアターによる夏の某企画公演の初稽古。
いつもは観客としてニットのお芝居を楽しんでおりましたが、
その中に私がいる。セリフまで言っている!あれまあ。
ニットさんとは懇意にしていただいておりますが、まさかこんな形でデビュー
することになるとは思ってもみませんでした。
この企画は某ホールのバックヤードツアーでして、過去10年継続していましたが
今年その内容をリニューアルということでニットの座長である「ごま」さんに
お声がかかったのです。その流れで出演させていただくことになりました。
出演者はニットの俳優さんのほかに、パントマイムの方々やミュージシャン、
それにフリーの俳優さんたちです。そこに美術さんや映像さん、衣装さん達も
加わり、大所帯のような、ホールの大きさからすると少ないような。
私はダンサーとしての出演ですが、お芝居仕立ての為セリフもあります。
そして劇中のダンスも考えたりします。ううう、がんばれ私。
昨日は顔合わせ、及び台本読み合わせ、及び飲み会でした。
脚本と演出はごまさんです。先ごろ上がった台本が送られてきていたので
読んでいましたらブラウザ前で吹き出すこと数回。
この企画自体は子供向けなのですが、もちろん大人も参加できます。
ごま色全開の芝居自体が面白い。大人だからこそ笑えるところもあるし
もちろん子供も無条件で笑うでしょうねぇ、と感心してしまいます。
無から有を創りだす。大変ですよね。どんなことでも。
しかも今回は外せない条件が幾つもあるだろうと思うのでそりゃもう大変です。
自分の好きにできないのですから。条件を盛り込んで。すごいなぁ。
すごいプレッシャーだと思うのですが、ごまさんは見事やってのけ、いや、
そりゃまだ始まったばかりですが、大成功まちがいなし!と確信しました。
だって脚本が面白いのに加え、俳優さんたちがすごい上手ですもん。
本読みの段階で何回も吹き出して涙が出た。笑い過ぎ。直球に面白い。
それに踊りでも同じですが、二次元だったものが三次元化された時点で
別のものが立ち上がりもし、もちろん具体的にもなるのでした。
さて、これは演出の元々の意図だったのか、そうではなかったのか。
登場人物の中に主人公がいますけれど、この主人公が実に軽薄で(笑)
台本上では分からなかった主人公が本読み段階ではかなり「KY」だという事が
発覚しまして、実にそのKYぶりが奏功していましてね。
なるほど、主人公は「参加した観客なんだ」とうっすらわかる仕組みです。
そして私の役柄も不思議な立ち位置。
一人だけ正統派にクサくて大丈夫ですか?みたいな。
クサい人はたくさん登場しますが、私は直球過ぎて江戸時代っぽい。
これでいいのか。これからごまさんにどんどんダメを受けるんだろうなぁ。
私は浮かないように…いや「浮かんで」頑張りますよ。ユ〜レイヒ〜。
パントマイムのお二人とかなり仲よくなれそうな予感。
お二人はパーカーズという男女ユニットでマイムをされています。
ユニークです。その存在自体が。女性の方は私と同い年と発覚。
同世代同盟を組みました。嘘。でも、がっちり握手しました。ふふふ。
またなんかの形でご一緒できそうだなぁと先走り。
この夏は色々と楽しくなる予感です。…スケジュールは大変なんだけどね。
この企画、大っぴらにしていい許可が出たら、またお知らせしますね。
これに参加できる機会を与えてくれた王子に感謝です。