よくあること

今日はどしゃ降りの雨ですが、不思議と頭痛はありません。ヨカッタ。
唐突ですが、若い頃ってなんだかどうでもいいことがどうでもよくなかったり
それぞれの価値基準みたいなものが偏ってたりしませんか。
思い返してみるに、私もそうでした。絶えずキリキリしてね。
そのキリキリはやっかいなことに他人への攻撃性となったりしてね。迷惑千万。
「自分が正しい」と思い込みがち、だった、のが今になって分かるんですが。
このキリキリを持続しちゃう人はキツかろうなぁと思うし、
また、早くから「まぁまぁ」って性格の人はそれはそれでストレスも多そう。
そしてまた「まぁまぁ」のひとには結構周りが感じるストレスもあったり。
若さって、ある種の潔癖さだよなぁと感じることも多々あります。
多々あります、というより反対に「私もそうだったなぁ」と懐かしく感じる
ようになってきたんですよね、最近は。
端的な例を申し上げますと、今、私は振付を「する側」になりましたが
かつては「受ける側」だったわけです。
振付をしていると、創っている側だけでなく、踊っている側のモチベーションで
作品(振付)の流れがその時々によって見え方が違う。ナマモノですからね。
そういったときに、手のひらの上下が重要なこともあれば、そうでないことも。
自分では細かい時とそうでないときがある、ような気がしていますが
概ね「どっちゃでもかまわん」と感じています。
けれど、踊る方にしてみればそのあたりは重要ポイントだったりすることも
あるらしく、私がそれを聞かれて適当に答えたら「こないだはこうだった」と。
ありゃ、ごめん(苦笑)てなことになるわけです。
そんなことはダンス界では日常茶飯事と言えましょう。
先生によっては4拍子を3拍子と勘違いして振付を進める方もいらっしゃるとか。
さて、マエフリが長くなりました。
今通ってる先でも、ご多聞に漏れず、こういったことは多々起こっております。
振付師とダンサーの付き合いが長くなってきていると、そのあたりは
受け手の方がうまく流し、かわすようになっています。
しかしながら、時折すんごい間違いがあったりして…さすがに助け舟を出そうか
出すまいかと悩んだことがありました。つい先日。
チケットを誰が誰に売るか、という問題に関してでした。
それぞれが食い入れを起こすのを防ぐために「生徒に売ってはならん」という
御触れがでたんですね。
しかし、一週間経ち「○○さんがチケット欲しいと言ってます」と
報告を受けた先生、思わず「なんで××ちゃんが売らんの?」と。
「いや、だって、先生が生徒には売ったらいけん、て…」と報告者が言ったら
「そんなこと言うとらん!」
。。。いや、言いました、せんせぇ。私、その場に確かに居ました。
でもごめん、保身に走った(笑)し〜〜〜〜〜っ!これ読んだ人、内緒よ〜。
ま、よくあることよね。っていうか割としょっちゅうよね〜。
受け手が頑張ってね(笑)
まぁでも、ひとつだけ言い訳(?)させてもらうと、作品を創っている時の演出
としては「その時々に一番いいと思えるもの」を優先するのは当然です。
それが例え前回に言ったことと食い違っていても。
もちろん私もダンサー出身ですから、そのあたりの困り具合もわかりますが。
本当はね、振付した側がすべてを覚えていればいいだろうけれどね、
そうそうそれも難しいわ。いっぱいいっぱいなんだから。
そんなときは普通に「こないだはこうでした」とサラリと聞いてくださいな。
それ(自分が覚えていたこと)に固執するべからず。
踊りってのは流れですから、ナマモノですから、刻々変わる。
その時々に一番いいものを選択する権利を創り手にも与えて下さいね。