船乗りの義務

どえらい大層なテーマで申し訳ないのですが。
当然あるべきものとして「舞台人なら持ってる」と思っていた事柄を
重要視していない人もいることにガビ〜ンとなった経験がありました。
2月1日付のダイアリに記したことです。
でも、こういうことって舞台だけでなく、仕事にも求められることだと
思うんですが、いかがでしょう。やはり各人の気質なんでしょうか。
とはいえ、そのことについてツラツラ考えていたのですが
それって舞台そのものの器によっても変わってくるなぁとも思います。
発表会なら許されることがプロでは決して許されない、とか。
発表会でも入場料の有無、また金額的な違いによっても変わりますね。
ただ言えることは「舞台人」となろうとするなら「持っていて当たり前」だし
持っていない人は舞台人にはなれないってことです。明白です。
舞台人と言うのは「舞台」そのものをリスペクトしています。当然です。
だからこそ創造の場において真剣だし、
人の注意も自分の注意として聞いているものです。
それが出来ないってぇのは、ナメてる、ね。
踊ったり、お芝居をしている人だけじゃありません。
音響さんも、照明さんも、舞台さんも、その意味において真剣です。
(たまに応援で来てるスタッフに蹴飛ばしたくなるヤツがいるけれど)
一つの舞台を創るうえでは、誰もが乗組員の一員なんですよ。
それぞれに得意とするところや持ち場が違うだけで。
だからこそ、ひとりひとりが真剣でないと船は動かない。
自分がやるべきことをどれだけやれてるか、ということ。
そこには他者の評価が必要な場合もあるのでしょうけれど
概ねは「自分が完遂すべきこと」だろうと思います。
それぞれが自分の持ち場でやりとげ、そしてそれが舞台を創るうえで
どこに作用しているのかということをちゃんと把握している。
そういったマチュアな団体を作っていきたいなぁと思うんですね。
舞台って、そういうもの。だから面白い。だから楽しい。
自分だけが良ければ、というヒトは海に落とします。