人生と宿命

とにかく今日は一曲仕上げるっ、と息巻いて午前中はこのダイアリを
そして午後からはモバイルプレイヤーで死ぬほどリピートさせ振付を考えました。
この方法でやると、本当のところは「振付」ではなく「振り写し」になるので
あまり良い手法だとは思っていません。が、背に腹は代えられぬ。
ダンサーを目の前にしてツルツル振付が出てくるほどの才能はないし
振付しながら何かがやってくるのを待つ猶予もない。
客演公演がズレにズレて6月本番、という話だったのが急遽5月本番になって
そりゃ〜マズい。覚えるだけではすまされないので。
作品を持ってかなきゃいけなくて、その作品自体は目処がついているのだが
ほとんど練り直しになると思うので。練り直しっていうか創り変えなんだよん。
創る方の頭の容量が…。そして覚える方の容量も不安倍増。
とにかく容量を空けておくことに腐心するかのように、家で創りまくる。
先日もそうだったけれども、なんせ狭いリビングでやるわけなので
頭の中のシュミレーションが本当にこれでイケてるのか不安だらけ。
まぁ、でもやっていくしかない。
どの船からも降りられないのだから。漕いで行くしかないわけで。
スケジュールもなかなかに厳しい。
隔週での高松通いに加え、こっちでの合同リハもあるので
とにかく家族に協力を要請しないと…。
で、一番に食事などのことをお世話になるおばあちゃんに報告&お願い。
そして帰宅直後、実は自分の話を聞いてほしがっていたダーリンにも
一方的にお願いをしておきました。
客演に関しても、公演に関してもそろそろ慣れたもので、何も言われはしないけれど
家を空けがちなことについては、やんわりと釘を刺されたりします。
何と言っても娘がね。私がいないと「シュン太郎」なんだそうです。
わかるよ、わかるけども。
それはそれで「私の人生」であり「娘の宿命」であるのだと。
勝手かもしれませんが、心の奥底では、そう思っています。口にはできないけど。
比較する話ではないのだと思うのですが、もっともっと厳しい環境で
それでもきちんと育ってきた子達を実際に知っているし、
自分の身に照らし合わせても、ウチの娘はかなり環境に恵まれています。
これね、母子家庭じゃないからできるんですよ。
私が家の経済をどうにかしなきゃいけない立場だったら
そりゃーもぅ、毎日々々夜は家を空けていますよ。
でも、それは人それぞれ。精神的に強い子もいれば弱い子もいるでしょう。
不憫な感じもしなくはないのですが、娘は今のところ私のことが大好きなので
「お母さんの仕事の邪魔はしたらアカン」と気を遣っているのが分かります。
不在だからといって、居るときに猫かわいがりはしません。普通に、普通に。
お母さんがダンサーであり、クリエイターであることは変えられない。
そして、彼女は彼女の人生をしっかりと歩んでいかねばならない。
少なくとも娘には私のほかに2人のサポーターがいるもの。
そして、本当に何か危機が訪れた時には、私もほうってはおきません。
その覚悟は常にあります。
何をするでもなく「居ること」が必要な場面も多々あるはずですが
今のところ、放りっぱなしなわけではないので。
ガンバレ!娘。(違うか)