懐かし…くない

今日は打ち合わせで香川県へ。バスで3時間半の旅でございます。
通いなれた道とでも申しましょうか。
こうやって折々にバスで高松へ行くことになって何度目だろうか。
現役中、そして私がフリーになってからも随分お世話になっているO先生。
2009年の秋に助っ人として参加した舞台のリハに通って以来。
年が明けたから一昨年前になっちゃったけど、毎週末通った記憶はまだ新しい。
なもんでバスから見る風景にも懐かしい感覚は全くなく
つい先週も来ていたような感じであります。通い慣れまくり。
前回は発表会で供される大人の作品のゲストダンサーとしてであったが
今回はまったく新しい企画での「公演の客演」としての参加です。
で、その作品創りにまつわる相談をしたいからと呼ばれました。
バクッと、本当に大まかに聞いていた概要に沿うような音楽を持参して。
「なんかいい曲なぁい〜?」というのがO先生の私に向けての口癖です。
はい。適当に見繕って持っていきますとも。稽古着は要りませんね?
かくして、本当に一からの立ち上げに参加。
「意見があったらどんどん言って〜」と先生はおっしゃいますが。ふ〜む。
二人で色々な話をしつつ、音楽を聴きつつ、先生がやりたいと思っている作品の
概要を立ち上げていく作業のお手伝い。夜を徹しての会話必至。いつものこと。
途中で共演者のMちゃんやYちゃんも来て。
もちろん先生の娘であり後輩のSちゃんも出演します。
いや〜。いつも変わらぬ風景の中にあって、でも確実に変化している感覚。
これは多分に昨今、私が舞台を創ってきたということによるものでしょう。
先生には「先生」としての気持ちは持ちつつも、勝手ながらもモノ創りの「先輩」
また一つ進んで「同志」としての感覚が大きくなってきました。
その他にも「母親」であったり「リーダー」であったりという共通項も。
なにより、共通言語があるというのが強み。
私は先生の世界観が分かるし、先生もまた私の心を分かって下さる。
会話もおのずと弾む。
気取らない先生なので、それも魅力なのだろうと思う。
でも、モノづくりの意識はとても強い。またいい意味でのプライドも高い。
だから協力したくなる。先生のお手伝いをしたいと思う。
「もうちょっと近かったらな〜」が私の口癖。
何度も何度もそういう風に思ってきたし、今でも思うのですが。
でもきっと、離れている意味が何かあるのだと思うのです。
この距離が意味を持つときがきっと来るのだという気がします。
なにはともあれ、超忙しくなる…。