今、最大限の、結果

頼んでおいたCDが届いたと連絡があったので取りに行きました。
「輸入盤でお願いします」と言ったら「輸入盤しか出てないみたいです」と。
ありゃ。ま、全然ええけどね。CD業界も不振なんやなぁ。
でも、ジャケットを見ると、どうやらアーティストが個人的に会社を作ったみたいで。
方針の違いってやつで大会社とは解約したのかな。
家に帰って早速聴いてみると、実にMOBYらしいアルバムだった。好き。
先日買ったCDと合わせて、いろいろ聴き込んで選曲していく。
音だけ作っていると、音だけで完結させてしまおうという下心(?)が出てくるので
要注意、と自分を戒めて編集作業に勤しみます。
本屋に行けばいくで「世の中にはこんなに本が溢れている」と思うし
ショボくなった印象のCDショップでさえも「こんなにたくさんの曲がある」と思う。
全てのものを網羅していくのは実に難しい。
自ずと趣味嗜好に走るし、またそうでないと経済的にも破綻しちゃう。
試聴システムはとてもありがたいが、ちょっと聴いただけではわからない事が多いので
ついつい購入してしまう。必要経費だ。経費って…自分が出すんだけどさ。
ま、そんなちまちましい話はおいといて。
選曲と言うのは難しいものでございます。
踊りにとっては音楽は重要なファクターであるので慎重に選びたいところ。
振付する立場からは、できるだけヴォーカルのない曲を選びたいのだけれど、
それはそれでまた難しい。
その日の体調にもよりますしね。その日の気分的なものも大いに影響するし。
とにかく、まずは好き嫌いで選んでいきます。
当然のことですが、自分が創った作品で嫌いな音楽を使うことは、まず、ありません。
今、編曲している9月公演の若い衆の作品は新旧抱き合わせです。
ヴォーカルの入っているやつも使いました。新旧共に。
若い衆の作品は世代的にぴったりくる曲を探すのにナンギしました。
アーティストによっては世代を軽々と越えていくようなものも多いですが
あらゆるジャンルに精通しているわけではないので「これがぴったり」というものを
持ってくるのは、すご〜く大変。
でも、自分が振付をするということも踏まえると、曲だけが気に入ってればいい
というものでもない。振付しにくい曲は極力避けたい。
できれば曲からもインスパイアされる要素があるのがいい。
できれば詩的な要素のある曲のほうが創造しやすい。
とかいって、いつまでもグズグズしているわけにもいかない。期限が迫ってきている。
どこかで「えいやっ」と踏ん切りをつけます。見切り発車って言わないで。
今できる最大限、ベストなチョイス、と信じて。
あぁ。いつになっても楽し苦しい作業でございます。